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ミズゴケのお話

大自然界で生き物が毎日のように生存競争しているように植物も一生懸命に水・光・空気と養分を求め日夜活動しています。温室効果ガスとも言われる「二酸化炭素」が地球全体の温暖化に影響し、排出ガスの低下をいかに行うかが問題になっています。

 

植物愛好者の方々が、長年上手に育てることができた植物も年々環境の変化と夏の気温上昇で育て難くなっており、何度か挑戦してあきらめたという愛好者のお話も聞いております。このことは植物を生産する私たちも同じことでいかに今ある環境の中でひとつでもふたつでも多くの植物を育てていくことができるのかが課題となっています。

 

そこで日々、植物にとって快適な環境を作ることができないか考え、弊社では「ミズゴケ」を使った植物の寄せ植えという方法で植物を生育できないかと試みています。

 

ミズゴケはいろいろな場所で見ることができますが、おもに湿原などの湿った場所で多くの種を見ることができます。

 

mizugoke1

 

ミズゴケの大きな特徴は、葉緑素を持ち光合成を行う細胞以外に、透明の細胞に空洞をたくさん持っています。その空の細胞がスポンジの役目を果たし水を貯えられるようになっており乾燥したミズゴケは自重の10倍もの保水力があります。

現在、ミズゴケは園芸用品として一般に流通しております。保水性、通気性に優れ、吸水力が強いので、山野草やランなど観葉植物の栽培に適しており植木鉢の中の温度や湿度を一定に保つのに使われています。

 

今回、弊社で試みているのは自然に自生しているもので、この自然のミズゴケは保水性だけでなく高い抗菌性を持っています。

 

ミズゴケ 堆積   pi-to

ミズゴケが堆積したものはピート(泥炭)と呼ばれています。このピートは、ミズゴケが枯れ腐ることなく、何万年という長い時間をかけ堆積してできたものです。(右の写真、茶色いかたまりが堆積してできた「ピート」です。)

 

森林などは光合成によって二酸化炭素を吸収しますが、枯れ落ちた葉や木などは微生物の働きで分解されて、最終的には二酸化炭素を排出させます。ミズゴケも光合成をするときにたくさんの二酸化炭素を吸収します。しかし、ミズゴケはピートとして堆積していきますので分解されることなく、二酸化炭素を排出せずに蓄積します。

 

自然に自生しているミズゴケを鉢に植え高山植物や山野草など暑さに弱く管理が難しい植物と一緒に植えることで低地や暑い地域でも植物にとって快適な環境を作り出すことを試みています。

 

弊社では、大自然に生きる植物たちの世界を身近で感じることができ、二酸化炭素も吸収するとっても優れたミズゴケと植物の寄せ植えをお客様のお手元に届けたいと考えております。

 

ミズゴケ 寄せ植え

まだ試験的段階ですが、暑い季節の中でも元気に育っています。

 

(株)福島植物園 営業部